Classiques japonais avec furigana
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マクシム・ゴーリキイのでんき
マクシム・ゴーリキイの伝記
宮本 百合子
Lisez マクシム・ゴーリキイの伝記 (マクシム・ゴーリキイのでんき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 60 543 caractères · 120 écrans
て行きつつあった。最も熟練工の多いワルシャワ鉄道大工場の金属工のなお沢山の者が、地球は円いのか、扁平なのか、動かないのか、それとも太陽の周囲を廻転するのか等とシャポワロフに質問した。バイブルはこれらのことを正確に説明するには何の役にも立たない。その上工業恐慌の影響で、どの工場でも労働者の賃銀が下がる一方であった。賃銀切下げは親方の勝手な才量で行われた。キリスト教とトルストイとは悪に報ゆるに悪をもってするなと云う。禁酒会員であるシャポワロフは、この教義と一日一ルーブルの稼ぎで、母、妹、二人の弟を養わねばならない現実生活が彼の全身に囁き込む生きた抗議との間に生じる矛盾で苦しんだ。
ゴーリキイは、恐ろしい乱読と廻り路を通してではあったが、ともかくこの時代には世界の代表的古典文学の或る物を読み、チェルヌイシェフスキイを読み、それを理解すべきように理解出来なかったとは云え、プレハーノフの論文朗読をも聴く機会を持っていた。毎朝、かの歴史的なプチロフ工場のサイレンで目を醒すシャポワロフが、辛うじていくらかでも自由主義的な同時代の著作物に近づくことが出来たのは、何という愉快な皮肉であろう! 労働者が公然読むことを許されている『グラジュダニン』