Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

リラのてがみ

リラの手紙

豊田 三郎

Lisez リラの手紙 (リラのてがみ) de 豊田 三郎 (とよださぶろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 702 caractères · 30 écrans

Aozora Bunko

う、止めようと制しながら、うつろな眼をすえ、顫える手で、夜具までも引き出して調べずにいられなかった。もう手をつけるものがなくなり、火鉢の傍に帰ってうずくまると息がふうふうと切れ、何一つ青江を責めるもののないのに却って不安になり、どうしても青江に真実をいわさずには置かない決心が久能を慄え出させていた。

すると漸く青江が帰って来た。随分待って? きっと今夜はお出でと思ってこれでも急いで帰って来たのよ、お土産もあるわと青江がうれしげに寄って来ても、久能は振向かず、眉をひきつり、ぷっぷっと煙草のけむりを吐いていた。どうかなさって? と心配する青江の腕を肩から振り落し、むき直って冷淡に、今日はお別れに来たのだ、というと青江は、え※(疑問符感嘆符、1-8-77) どこかへお出かけになるの、と膝を進めるので、久能は、ここへ来るのをこれきりにしようと思って来た、と答えると、青江は、信用しなくなり、おどかさないでよ、と魅惑的に笑い、狭い台所に降りて夕食の仕度を始めた。久能は自分の思う壺に落ちて来ない青江を持て余しながら、どうすれば彼女の鉄の様な唇を開くことが出来るだろうと考えていた。