Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ヴァリエテ

ヴァリエテ

宮本 百合子

Lisez ヴァリエテ de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 156 caractères · 11 écrans

Aozora Bunko

佳一はびっくりして身をひらいた。

「――近藤さん、どこいくの」

佳一は、二度びっくりで、女の児の顔を見た。

「なーんだ。楓ちゃんか! びっくりしちゃった」

楓は、早速佳一に手をひかせてあるきながら、また、

「ね、どこいくのよ」

ときいた。

「さあどこへ行こうか……楓ちゃんはどこへいらしたの?」

「歯医者へいったの」

「そいで、アーン、アーン泣いたんでしょう? 電車の中まで聞こえてよ」

「嘘! 楓ちゃん泣かなくってよ、今日は」

「チョコレートばっかりたべるから、今に歯なしになるんだろう」

「ううん、一本とるだけ」

気の利いた洋服を着せられた楓の手を引いているうちに、佳一は矢来の榎の家へ行って見てもいい気持ちになって来た。楓の母親が、佳一の姉と同窓であった。その関係で、彼は一種のファミリー・フレンドとなっているのであった。

資生堂で、女中が命じられた買物に入った。外の飾窓の前に立ちながら、佳一は、

「お母さまは?」

と楓にきいた。

「おうちにいらっしゃるの?」

「うん、いらっしゃるの」

「楓ちゃん、お家まで送ってって上げましょうね」

丁度彼等の目の前を、真っ赤な着物をきたサンドウィッチ・マンが通り過ぎた。