Classiques japonais avec furigana
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せんきゅうひゃくよんじゅうしち・はちねんのぶんだん
一九四七・八年の文壇
宮本 百合子
Lisez 一九四七・八年の文壇 (せんきゅうひゃくよんじゅうしち・はちねんのぶんだん) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 4 924 caractères · 10 écrans
たとえば野間宏氏は「暗い絵」を完結して「肉体は濡れて」「顔の中の赤い月」「華やかな彩り」とうつってきましたが主題の小ささにくらべて長い小説にまとめてゆく文学上の危険な現象を、本年はどのように緊密な方向へ発展させるか、また右と左の足がそれぞれに別な土台に立ってしかもその間に「統一をもとめている同時的把握」の課題がこの作家によってどう解決されるかの問題があります。これは野間宏氏という一人の作家の肉体と精神とをたて裂きにするかどうかという問題です。
また椎名麟三氏には、自分の社会的人間的経験の文学的表現を、どういうふうにしてドストイェフスキーの影響からとき放し、日本の歴史の成長をとげてゆくかということの課題があります。梅崎春生氏には、既成文学的達者さをどういう風にして洗い落してゆくかの課題があり、中村真一郎氏には文学の厳粛性をどう理解してゆくかの課題があります。全体としてインテリゲンチャ新進作家にとっての本年の課題は、日本の歴史の矛盾だらけのひだのすきから生じた個性主義を、どのようによりひろいより歴史的な発展の道におくかという課題があると思います。これらの作家の共通な「近代」