Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みうらろうじんむかしばなし
三浦老人昔話
岡本 綺堂
Lisez 三浦老人昔話 (みうらろうじんむかしばなし) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 113 637 caractères · 224 écrans
先生の出て行くところを狙ったのですが、どうも工合が悪かったので、雨にぬれながら親父橋の袂に立っていて、その帰るところを待ちうけて、今年十五の小僧が首尾よく相手を仕留めたのです。
久松はそれから人形町通りの店へ帰って、平気でいつもの通りに働いていたのですが、間もなく吉五郎という人の手で召捕られました。町奉行所の吟味に対して、あの桂斎という藪医者はおふくろと姉の仇だから殺しましたと、久松は悪びれずに申立てたそうです。なにぶんにもまだ十六にも足らない者ではあり、係りの役人達も大いにその情状を酌量してくれたのですが、理窟の上から云えば筋違いで、そんなことで一々かたき討をされた日には、医者の人種が尽きてしまうわけですから、どうしても正当のかたき討と認めることは出来ないのでした。
「それにしても、母と姉との仇討ならば、なぜすぐに自訴して出なかったか。」と、係りの役人は聞きました。
かたきを討ってから、久松は川づたいに逃げ延びて、人の見ないところで脇差を川のなかへ投げ込んで、自分もつゞいて川へ飛び込もうとすると、暗い水のうえに姉のおつねが花魁のような姿でぼんやりあらわれて、飛び込んではならないと云うように頻りに手を振るので、死のうとする気は急に鈍った。