Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かんばやしからのてがみ
上林からの手紙
宮本 百合子
Lisez 上林からの手紙 (かんばやしからのてがみ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 762 caractères · 6 écrans
ふと自分の父にも買ってやったらと思い、もういないのだと思ったら、胸のところがきつく、変な気持がした。
松葉茶をのんでいるのだろうが、この茶屋の隠居さんは腎臓がわるいとかで、凝った隠居部屋のわきの別室に寝台を置いている。お内儀さんが、わざと、そこの部屋の見えるように障子をあけた。きっと、山の中では珍しい寝台やその上にかかっている厚い羽根布団を見せたかったのだろうと思う。
二階の見晴しの部屋に、広業が松を描いた六曲の金屏風が一双あって、よく日に光っている。また、三間のなげしには契月と署名した「月前時鳥」の横額がかかげられている。これは恐ろしい雲の形と色とである。一緒に眺めていた栄さんが、広業って寺崎広業でしょう、ここの人かしら、お寺も広業寺っていうんでしょう、というには、よわった。私はそういう由来については知らないし、心で、契月がこういう鈍感な雲と月とを描くのであろうかと思っていたところだったので。
ゆうべ、八時頃、下から登って来たら、バスの女車掌が運転手と、あした、八百名、自由行動だってさ、晴れたら歩くだろう、と話していた。その八百名のほかにも、襟に黄色い菊飾のしるしをつけたような善光寺詣りの連中がのぼって来ているだろうのに、山々の見晴しはどこまでも静かで、暖かで、遠い河の細い燦めきまで、紅葉した桜の梢の