Classiques japonais avec furigana
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しゅうとめとよめについて
与謝野晶子評論集
与謝野 晶子
Lisez 与謝野晶子評論集 (しゅうとめとよめについて) de 与謝野 晶子 (よさのあきこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 148 caractères · 31 écrans
私は母たることを拒みもしなければ悔いもしない、むしろ私が母としての私をも実現し得たことにそれ相応の満足を実感している。誇示していうのでなく、私の上に現存している真実をありのままに語る態度で私はこれを述べる。私は一人または二人の子供を生み、育て、かつ教えている婦人たちに比べてそれ以上の母たる労苦を経験している。この事実は、ここに書こうとする私の感想が母の権利を棄て、もしくは母の義務から逃れようとする手前勝手から出発していないことを証明するであろう。
女が世の中に生きて行くのに、なぜ母となることばかりを中心要素とせねばならないか、そういう決定的使命が何に由って決定されたか。私の意識にはこの疑問が先ず浮ぶ。そうしてトルストイ翁のこれに対する答えは「人類の本務は二つに分れる。即ち一は人類の幸福の増加、他は種族の存続。男は後者を履行することが出来ないようにされているので、主として前者にまで召命されている。女は彼らのみがそれに適しているので、全然その後者に召命される。……その本務は人間に由って発明されたものでなく、物事の本性の中にあるのである」(加藤一夫さんの新訳『我等何を為すべきか』