Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せけんし
世間師
小栗 風葉
Lisez 世間師 (せけんし) de 小栗 風葉 (おぐりふうよう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 390 caractères · 36 écrans
お互に命がありゃまた会わねえとも限らねえから、君もまあ達者でいておくんなせえ、ついちゃここに持合せが一両と少しばかりある、そのうち五十銭だけ君にあげるから……」と言いながら、腹巻を探った。
私はあまりに不意なので肝を潰した。
「本当ですか。」
「本当とも、じつはね、こんな所にこんなに永く逗留するつもりじゃなかったんだが、君とも心安くなるし、ついこんなに永逗留をしてしまったわけさ、それでね、君に旅用だけでも遺してってあげようと思ったんだが、広くもねえ町を、あまりいつまでも荒したもんだから、人がもう寄らなくなって、昨夜なんか思った半分も商売がなかったんだ。そんなわけだからね、この五十銭で二三日のところを君がここで辛抱してりゃ、私が向地から旅用の足しぐらいは間違いなく送ってあげらあ、ね。そのつもりで、私がいなくなったってすぐよそへ行かねえで、――いいかね。」
ほかの者の辞なら知らず、私はけっしてこの男の言うことを疑わなかった。で、礼も述べたし、名残も惜しみたし、いろいろ言いたいこともあったが、傍にいた万年屋の女房がそうはさせておかなかった。
「本当かね、お前さん、あまり出抜けで、私も担がれるような気がするよ。