Classiques japonais avec furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lisez 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) de 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 107 926 caractères · 225 écrans
にでも、ちょっとした恩になると、それをそのままにしていられないという、立派な人柄からきたものでございますよ」
主人はその人柄より南の家の金に心が往っていた。金があれば面倒を見てやらなくてもいい、それに女も幸福である。
「では、定めようか」
話は纏まったが、南は※を贈って字したが、早く結婚する必要があるので、媒婆をせきたてて日を選まし、その日になると習慣に従って新人を迎えに往った。
晋陽屈指の大家を親に持った、新人の奩妝は豊盛であった。南はその夜赤い蝋燭のとろとろ燃える室で新人とさし向った。新人は白い娟好な顔をしていたが、双方の眼に涙があった。
「どうしたの、淋しいの」
南は抱いて頬ずりしてやりたいように思った。
新人の顔はますます悲しそうになって涙が後から後から湧いた。
「お母さんが、こいしいの」
南は新人の気を換えようとした。新人はとうとう顔に手を当てた。
「どうしたの」
南はその肩に手をかけた。
「どうもしないのですの」
新人は微かに言った。南は煩くその理由を聞くこともできなかった。
南はその夜、凍のように冷たい新人と枕席を共にした。南は望んでいた情調を味わうことができなかった。