Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
Lisez 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河 (アラスカのひょうが) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 122 039 caractères · 248 écrans
遥かなる台地の果には、山頂小屋が、岩盤の上に、小さい点のように望まれる。左手は、遠くヒロの町までつづく広漠たる熔岩の山腹である。パホエホエとアアとが、いろいろな色に入り乱れ、粗いタッチの多彩なゴブラン織をくりひろげている。その岩の荒野の中に、みごとな大噴火丘を先頭に、大小五つばかりの噴火丘が、一列に並んで、それぞれ真赤な口を開いて、天空にいどみかかっている。
これらの熔岩も、噴火丘も、まだ新しいもので、多くは一八五〇年代から、一九四二年にかけて、間歇的に噴き出したものである。熔岩も噴火丘も、出現して以来、まだせいぜい百年か、それ以内しか経っていない。それでこれは、生きている地球の姿なのである。このあたりの景観が、この黒い月の世界の中でも、とくに圧巻とすべきものであろう。
生きている地球の姿を詳細に見るには、噴火丘の中にはいってみるのが、いちばんの早道である。噴火丘をつくっている金滓は、空中高く噴きあげられた熔岩が、急冷されて落ちてきたもので、内部はがさがさになっている。このシンダーは、あんがいに軽くて、また脆いものである。そのくせ稜はガラスの破片のように鋭く、転んで手などついたら、いっぺんに怪我をしてしまう。