Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くぼたべいさいくんのおもいで

久保田米斎君の思い出

岡本 綺堂

Lisez 久保田米斎君の思い出 (くぼたべいさいくんのおもいで) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 435 caractères · 17 écrans

Aozora Bunko

仮に米斎君のやった舞台装置を他の画家が見に来るとします。米斎君の方では芝居の都合を考えてやった事でも、久保田君はあんな事を知らないか、という風になりかねない。専門家とすればそこがむずかしいわけでしょう。批評する方に芝居気があればいいけれども、まるで帝展の画でも見るような調子で、直ぐに物を識らないといって非難されては困る。自分の立場もある程度までは守らなければなりますまい。昔なら「そこが芝居だ」という迯道があったので、「野暮をいうな」位で話は済むんだが、今ではそう簡単に行かないから面倒です。

これは芝居の方も悪いのです。狂言を決定するのが非常に遅い。というと、それは私たちが書くのが遅いからだと順押しになりますが、五月なら五月の芝居に何を出すか、それがはっきりきまるのは前月の二十日頃なのです。警視庁の方では、二週間以前に脚本を提出しろということになっていますけれども、マア三、四日のところは御目こぼしがあるんでしょう。いよいよ上演するまでに十日位しか余裕がない。それから急に舞台装置とか衣裳の考証とかいう方を頼みに行く。米斎君はじめ、不断から用意のある人だからいいが、そうでなければ忽ち困る話です。