Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にはいじん
二癈人
江戸川 乱歩
Lisez 二癈人 (にはいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 388 caractères · 23 écrans
ハハハ……」
井原氏は力ない笑声で長い身の上話を結んだ。そして、
「下らないお話で、さぞ御退屈でしたろう。さあ、熱いのを一つ入れましょう」
と云いながら茶道具を引寄せるのだった。
「そうですか。一寸拝見した所は結構な御身分の様でも、伺って見ればあなたもやっぱり不幸な方なんですね」斎藤氏は意味ありげな溜息を吐きながら「ですが、その夢遊病の方は、すっかりお直りなすったのですか」
「妙なことには、人殺し騒ぎの後、忘れた様に一度も起らないのです。恐らく、その時余りひどい刺戟を受けた為だろうと医者は云っています」
「そのあなたのお友達だった方……木村さんとかおっしゃいましたね。……その方が最初あなたの発作を見たのですね。それから時計の事件と、それから、墓地の幽霊の事件と、……その外の場合はどんな風だったのでしょうか。御記憶だったら御話下さいませんか」
斎藤氏は、突然少しどもりながら、こんなことを云い出した。彼の一つしかない眼が異様に光っていた。
「そうですね。皆似たり寄ったりの出来事で、殺人事件をのけては、まあ墓地を彷徨った時のが一番変っていたでしょう。あとは大抵同宿者の部屋へ侵入したという様なことでした」