Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にじゅうしんぞう

二重心臓

夢野 久作

Lisez 二重心臓 (にじゅうしんぞう) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 65 188 caractères · 129 écrans

Aozora Bunko

「ヘエ……わからないなあ」

と云ううちに文月巡査は、眼前の机の上に身体を投げかけて両肱を突いた。シッカリと頭を抱え込むと、溜息と一所に云った。

「スッカリわからなくなっちゃった」

「何がわからんチューのか……ええ?」

「……もし、それが事実なら、やっぱり呉羽嬢が九蔵氏を殺したのじゃない。不思議な足跡の主……つまり九蔵氏を脅迫した奴が殺したんだ」

「ホオ。なかなか明察だね。どうしてわかる」

若い文月巡査の蒼白い額はジットリと汗ばんでいた。眼の前の空間を睨んで、魘されているような空虚な声を出した。

「呉羽嬢と、その犯人とは連絡がある……九蔵氏を殺した犯人が無事に逃げられるように、わざと朝寝をして、事件の発覚を遅らした……」

「ワッハッハッハッハ。イカンイカン。イクラ名探偵でも、そう神経過敏になっちゃイカン。世の中には偶然の一致という事もあれば、疑心暗鬼という奴もあるんだよ。シッカリし給え。アハアハアハ……」

文月巡査は夢を吹き飛ばされたように眼をパチクリさして猪村巡査の顔を見た。吾に帰って頭の毛を叮嚀に撫で付け初めた。

「しかし……それは事実でしょう……」

「おおさ。