Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にじゅうしんぞう
二重心臓
夢野 久作
Lisez 二重心臓 (にじゅうしんぞう) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 65 188 caractères · 129 écrans
笠支配人と呉羽嬢も司法主任からの説明を聞いて大喜びで劇場に行ってしまった。それでおしまいさ。アハハハハ……」
「なあアんだい……」
猪村巡査は高笑いしいしい立上った。文月巡査の背後にまわってダブダブの制服の背中を一つドシンとどやし付けた。
「ハハハ。馬鹿だな君は……そんなに探偵小説にカブレちゃイカンよ」
文月巡査は首筋まで真赤になってしまった。眼を潤ませながら真剣になって弁明した。
「……コ……これは僕の趣味なんです。ボ……僕の巡査志願の第一原因は、やっぱりメチャクチャに探偵小説を読んだからなんです」
「馬鹿な。探偵小説なんちういうものは何の役にも立つもんじゃない。その証拠に探偵作家は実地にかけると一つも役に立たん。自分の作り出した犯人でなければ絶対にヨオ捕まえんというじゃないか……」
文月巡査は残念そうに深いタメ息をした。瞑想的な、幾分気取った恰好でMCCの煙を吐いた。
「ああ……タタキ附られちゃった」
「アハ……御苦労さんだ。トウトウ犯人を取逃しちゃったね。フフフ……」
「どうも貴方は意地が悪いんですなあ。早くそう云って下されあコンナに頭を使うんじゃなかったのに……」