Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にじゅうしんぞう

二重心臓

夢野 久作

Lisez 二重心臓 (にじゅうしんぞう) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 65 188 caractères · 129 écrans

Aozora Bunko

「その名刺、ここに持ってんのかい」

「ええ。ここに在るわ。段原っていう人よ。あたしどこかで聞いた事があるように思うんですけど……」

「エッ……段原……それあお前アノ興行王じゃないか……東洋一の……」

「アラッ。そうそう……あたし写真ばっかり見てたから気が付かなかったんだわ。あの人に妾見込まれたのか知ら……」

「……ウーム。大変な事になっちゃったね」

「あたしドウしましょう」

「ところで本職のロッキー・レコードの方の成績はドウダイ……」

「それが又おかしいのよ。故郷の小唄ばかり入れさせられるのよ。故郷の発音を西洋人が聞くとトテモ音楽的なんですってさあ。他の人が歌ったんじゃ駄目なんですって……」

「妙だね。ウッカリすると、そいつもやっぱりメード・イン・ジャパンのお蔭かも知れないぜ」

「そうかも知れないわ。でもね、妾の唄った『島の乙女』の裏表が七千枚ずつ二度も亜米利加へ出たそうよ。ですから妾、今月はトテモホクホクよ」

「……驚いたね。アンマリ早くエラクなり過ぎて恐しいみたいじゃないか」

「そうしてお兄様の方の成績はドウ?」

「お前とウラハラだ。何もかも滅茶滅茶さア」

「まあ。でも無事にお帰りになってよかったわ」