Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごかいのまど

五階の窓

平林 初之輔

Lisez 五階の窓 (ごかいのまど) de 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 840 caractères · 30 écrans

Aozora Bunko

10

そのほか、署長と、司法主任と、冬木刑事との間にはなお若干の会話が交わされた。そして、××署の捜査方針が決まって三人がひとまず解散したときは、時計は一時をだいぶ回っていた。

10

「とうとう野田が拘引されたじゃないか」

「そういえば、昨夜――というよりも今朝だが、解雇工員が争議団の本部へ集合しているところを一網打尽に捕まったそうだよ、新聞にはまだ出ていないがね」

「ははあ。で、筆跡でもとってみたのかい?」

「うん。ところが、脅迫状の筆跡らしいのはないそうだ。もっともまだ専門家の鑑定を受けんとよくは分からんそうだがね? ときに、きみはだいぶこの事件に深入りしているようだが、何かきみのほうでもその後見つかったかい?」

「なに、小説家が道楽半分でやっているのに、たいしたことが分かってたまるもんかい。そんなことがあったら、その道の刑事の鼻の下が干上がるじゃないか?」

「でも、多少見当はついたろう?」

「犯人のかい?」

「うん」

「まったくつかんね? ただ、被害者は五階の窓から突き落とされたんでないことだけは分かったよ」

「そりゃ大発見だね、どうしてだ?」

「大発見なものか? ××署じゃぼくより先にそんなことは分かっているんだぜ。