Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ひとをのろわば
人を呪わば
国枝 史郎
Lisez 人を呪わば (ひとをのろわば) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 223 caractères · 7 écrans
「おや、お君ちゃんは居ないのかい」勝手の違ったトボケた声。
「ええ、今夜は妾なのよ」
「ははあ此部屋は出張所なのか」
「ハイカラに有仰いよ、倶楽部かってね」
「ああ成程、私娼倶楽部か」
記者としては詩人に過ぎ、詩人にしては記者に過ぎる、不幸な美的記者の一條氏、倶楽部という言葉が気に入ったらしい。
「お君ちゃんが居ないなら失敬するよ」
「あら、妾では気に入らないの」
「なあに君の方が可いんだが。……」
よくないのは持ち合わせらしい。
「貴郎、新聞社の方でしょう?」
「ははあ、お君ちゃんが話したな」
「ええ然うよ、詳しくね。……でもよく助けて上げたわね。……妾、お君ちゃんと親友なのよ。……お礼心よ、泊っていらっしゃい」
友情掬す可きものがある。
何んの一條がかぶりを振ろう。
で、二人幸福になる。
雀が啼いて朝になる。
「今朝は早く帰らなけりゃあならない」
「せめて夕方までいらっしゃいよ」
不安乍らも居ることにする。
チリンチリンと夕刊の鈴。
一條女をして夕刊を買わせる。
一号活字。三段抜。
「西警察署の大捕物」
どんなに悄気たって追っ付かない。
つづけて二度も出し抜かれては。