Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
Lisez 人造人間エフ氏 (じんぞうにんげんエフし) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 53 879 caractères · 109 écrans
入っちゃ生命がない!」
怪少年出没
おしいところで、正太は妹と怪少年においつけないで終った。踏切の腕木があがったあとは妹を背負った怪少年の姿はもう小さくなっていた。
それでも正太は、ここで妹をとりかえさねばいつとりかえせるやらわからないと一生懸命においかけたがもうすでにおそかった。やがて二人の姿は、村の家ごみの中に消えてしまった。
「ああざんねんだ。とうとうのがしてしまった」
正太は、道のうえに坐って、おちる涙を拳でふいていた。
怪少年が、マリ子をさらっていったのだった。あの怪少年は、一体何者だろうか。それにしてもマリ子の様子が、ふにおちない。兄が声をかけたのだから、「ああ兄ちゃん」とかなんとかいって、こっちへかけだして来そうなものだ。しかしじっさいは、妹はこっちをみても知らん顔をしていた。じつにふしぎだ。ただ一つ、正太の心をなぐさめたものは、敦賀で見うしなった妹マリ子が、いつの間にか東京へ来ていたことである。マリ子が東京にいるならそのうちにまたどこかで会えるかもしれないと、正太ははかないのぞみをつないだ。正太は、その足で、久方ぶりにわが家の門をくぐった。