Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かたきうちきょうだいがさ

仇討姉妹笠

国枝 史郎

Lisez 仇討姉妹笠 (かたきうちきょうだいがさ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 80 178 caractères · 159 écrans

Aozora Bunko

(巻添えを食ってはたまらない)

こう思った主税が身を飜えして、この露路から走り出したのは、それから間もなくのことであった。

白刃に囲まれて

この時代のお茶の水といえば、樹木と藪地と渓谷と川とで、形成られた別天地で、都会の中の森林地帯であった。

昼間こそ人々は往き来したが、夜になるとほとんどだれも通らず、ただひたすら先を急いで迂回することをいとう人ばかりが、恐々ながらもこの境地を、走るようにしてとおるばかりであった。

そのお茶の水の森林地帯へ、山岸主税が通りかかったのは、亥の刻を過ごした頃であった。

あやめが行方不明となった、勘兵衛という太夫元が、何者かに頓死させられた、この二つの意外な事件によって、さすがの彼も心を痛め、この時まであてなく江戸の市中を、さまよい歩いていたのであった。

(荏原屋敷とは何だろう?)

このことが彼の気になっていた。

独楽の隠語の中にもこの字があった。勘兵衛という男もこの言葉を云った。そうしてあやめという曲独楽使いも、この屋敷に関係があるらしい。

(荏原郡の馬込の郷に、そういう屋敷があるということは、以前チラリと耳にはしたが)

しかし、それとて非常に古い屋敷――大昔から一貫した正しい血統を伝えたところの、珍らしい旧家だということばかりを、人づてに聞いたばかりであった。