Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゃぼてんのはな
仙人掌の花
山本 禾太郎
Lisez 仙人掌の花 (しゃぼてんのはな) de 山本 禾太郎 (やまもとのぎたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 282 caractères · 19 écrans
どうか、お身を大切に、幸福にお暮しなさいますように。
閑枝は、胸のせまってくるのを感じた、余程病気が重いに違いない。一度会って見たい。慰めてあげたい。こう思って啄木詩集のページを繰って見たが、活字の外には何にも書き入れてなかった。画にもサインはしてなかった。切手には例の通り「山代局」のスタンプで、六月十八日の日附があった。
その翌る朝閑枝は電車で片山津を発った。電車の窓からは朝の陽に光る湖水と、その湖畔の小さな温泉町とが見えた。あの町のどこかにあの画を描いた人がいる。と思うと引返したいような気持になるのであった。
(五)
閑枝が京都へ帰ってから、一週間ばかりの後であったが、兄から手紙が届いた。その手紙の一節に次のようなことが書かれてあった。
……お前が帰ってから一寸変なことが出来たよ、お前の写真を写したあの弥生軒と云う写真屋ね、あの写真屋のおやじが、お前を撮らして貰ったことを光栄に思って、――一つは大変自慢していたから、あれでも会心の出来栄えだったのだろう――あれを手札に伸して陳列の中に入れて置いたのだそうだ。所が、その陳列箱と云うのが、お前も多分知っているだろうが、あの弥生軒が小路を入った奥にあるのだから、自分の家から出た角の、宝来旅館の横手の壁板に取付けてあるのだ。