Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なにもの

何者

江戸川 乱歩

Lisez 何者 (なにもの) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 38 449 caractères · 77 écrans

Aozora Bunko

一、奇妙な盗賊

作者の言葉

犯人は最初から読者の目の前にいながら最後までどれが犯人だか分らない。と云うのが所謂本格探偵小説の一つの条件みたいになっています。なるべくその条件に適わせることを心掛けました。敏感な読者は四五回も読まぬ内に犯人が分ってしまうかも知れません。又探偵小説に不慣れな読者には、最後までそれが分らないかも知れません。丁度その辺の所を狙ってある訳です。知識的遊戯として、謎々を解く気持でお読み下されば結構です。

「時事新報(夕刊)」昭和四年十一月十九日、二十四日

一、奇妙な盗賊

「この話はあなたが小説にお書きなさるのが当然です。是非書いて下さい」

ある人が私にその話をしたあとで、こんなことを云った。四五年以前の出来事だけれど、事件の主人公が現存していたので憚って話さなんだ。その人が最近病死したのだ。ということであった。

私はそれを聞いて、成程当然私が書く材料だと思った。なにが当然だかは、ここに説明せずとも、この小説を終まで読めば自然に分ることである。

以下「私」とあるのは、この話を私に聞かせてくれた「ある人」を指す訳である。

ある夏のこと、私は甲田伸太郎という友人に誘われて、甲田程は親しくなかったけれど、やはり私の友達である結城弘一の家に、半月ばかり逗留したことがある。