Classiques japonais avec furigana
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さっかのみたかがくしゃのぶんがくてきかつどう
作家のみた科学者の文学的活動
宮本 百合子
Lisez 作家のみた科学者の文学的活動 (さっかのみたかがくしゃのぶんがくてきかつどう) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 638 caractères · 17 écrans
多くの科学者が、科学の立場からその強力な摩擦に苦しみ、そのような統制に反対の意志を示しているのは当然である。このような統制は本質的には、一般的に人間の知性の否定、或は一方的な抑圧を意味するのである。文化の相関的一翼として文学においてもこの現象は今日あきらかに現れている。それは後にふれることとして、最近石原純氏が、所謂統制に反対の立場において書かれている一二の文章の中で、疑問に感じたことがある。
石原氏は、科学が軍事的功利主義で余り掣肘されることの害悪を主張しておられる。その点は誰しも会得しやすいのである。しかし、石原氏がナチの科学政策とソ連の科学政策とを質的に同一なものとして否定しておられるのは、何だか腑に落ちない。常識人の目に映るナチは、病的な民族主義の強調などによって、自身の文化、科学をも貧弱化せざるを得ない矛盾を露出している。石原氏がその学説の解説者として自身を示したアインシュタインのナチから受けた迫害などを実際に見て、果して石原氏の感想はどうであろう。アインシュタイン自身が自分の心持からレーニングラードのアカデミーで働くのなどはいやだというのと、ソ連がもし希望ならばよろこんで、この名誉ある人類的スケールの科学者にふさわしい待遇をした、というのとは、二つの別な態度なのではあるまいか。