Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゅんかん
俊寛
倉田 百三
Lisez 俊寛 (しゅんかん) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 43 192 caractères · 88 écrans
わしの魂は鎌首をもたげていつもうろうろしている。心の座が定まらない。わしは失われる人間なのか。地獄におちる人間なのか。(ほとんど慟哭に近いため息)あゝ。
康頼 (傍白)あゝ何という不幸な目つきだろう。暗い影が一ぱいさしている。
三人沈黙。山鳴りいよいよ激しくなる。
成経 あゝまた山が荒れるな。
康頼 明日はいよいよ雨だな。(空を仰ぎ嘆息す)あのしつこい。退屈な。
成経 (力なく)明日はしけだ。船の姿も見られぬわい。
俊寛 (山のほうを見る)あゝ。あの山くらいいやな山はない。まるでわしたちを呪ってでもいるようだ。(ふるえる)わしの魂の来世の行く先を暗示してでもいるようだ!
康頼 おゝ。神々よ。(ひざまずく)やわらぎたまえ。
三人沈黙。も一度激しき山の鳴動。その後を単調な弾力のない波の音ひびく。
――幕――
第二幕
第一場
第一幕と同じさびしき浜辺。熊野権現の前。横手に貧しき森。その一端に荒き丸太にてつくれる形ばかりの鳥居見ゆ。
第一幕より二年後の春の暮れ。
康頼 (浜辺に立って海を見入る)あゝ、この離れ島にも春が来たのか。海の色も濃くなってきた。このふくれるように盛りあがって満ちてくる潮の香の悩ましさ! わしはこの島の春がいちばん苦しい。