Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゅぜんじものがたり
修禅寺物語
岡本 綺堂
Lisez 修禅寺物語 (しゅぜんじものがたり) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 737 caractères · 26 écrans
逢瀬にながれ合い、今月今宵おん側近う、召し出されたる身の冥加……。
頼家 武運つたなき頼家の身近うまいるがそれほどに嬉しいか。そちも大方は存じておろう。予には比企の判官能員の娘若狭といえる側女ありしが、能員ほろびしその砌に、不憫や若狭も世を去った。今より後はそちが二代の側女、名もそのままに若狭と言え。
かつら あの、わたくしが若狭の局と……。ええ、ありがとうござりまする。
頼家 あたたかき湯の湧くところ、温かき人の情も湧く。恋をうしないし頼家は、ここに新しき恋を得て、心の痛みもようやく癒えた。今はもろもろの煩悩を断って、安らけくこの地に生涯を送りたいものじゃ。さりながら、月には雲の障りあり。その望みもはかなく破れて、予に万一のことあらば、そちの父に打たせたるかのおもてを形見と思え。叔父の蒲殿は罪のうして、この修禅寺の土となられた。わが運命も遅かれ速かれ、おなじ路をたどろうも知れぬぞ。
(月かくれて暗し。籠手、臑当、腹巻したる軍兵二人、上下よりうかがい出でて、芒むらに潜む。虫の声にわかにやむ。)
かつら あたりにすだく虫の声、吹き消すように止みましたは……。