Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

Lisez 光り合ういのち (ひかりあういのち) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 439 caractères · 263 écrans

Aozora Bunko

私は息を凝らした。

「鈴子さん今夜はきれいだわね」

と姉が言った。

「何か油が乗っていますね」

私はそう言いつつ、彼女の手足の動きを追っていた。

彼女は見物の歓呼の裡に退場した。

段々と多勢出て、舞いも対話が伴いだした。その対話の中には地方の伝説があり、方言が使われていた。舞台と見物とが融け合って来た。

剣舞も演じられた。三方荒神も舞われた。

「三方荒神、中のが大将」

と子供たちは見物席からはやした。そうする慣わしなのだ。

しかしこうなると場内はざわつき出し、つきものの押し合いが初まり出した。それをやりに来る若い衆や沖仲仕などもあるのだ。

「国堅め」と言って東、西、南、北、中央の五人を象る五人が五色の幣を持って舞う頃になると、めきめきと垣が折れる音などして、いよいよ神楽場の場景になったので、姉は恐れて帰ると言い出した。

「僕はもっと見たいなあ」

「じゃあんた見てお帰り。あたしだけ帰るわ」

車に乗る姉を見送ると、私は又引き返して見物の中にもぐり込んだ。

もう自由だ。押し合いでも、へし合いでもやってやれ。

実際私は神楽場の空気をおもしろいと思った。民族的な、土俗的な力強い何ものかがあった。