Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

Lisez 光り合ういのち (ひかりあういのち) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 439 caractères · 263 écrans

Aozora Bunko

しかし私は中学の三、四年頃からは文学的よりも、むしろ政治的な動き方をしていた。外交官になろうというようなアムビションを抱いてた事もあった。三之助君はそれを知っていたが、その奥にある素質を洞察していたのであった。それで彼は私からこのアムビションを取り去って、純一に思索に堪え得るようにさせようとして骨折り、忍耐深く見守ってくれたのであった。この頃から私と三之助君との実に美しい、尊い青春の友情が初まったのであった。

またその頃私がアムビションを離れて、人生について深く思うような傾向になる一つの出来事があった。それは小泉時子という二つ年上の娘とのローマンスであった。

それは今から思えばまことに淡いローマンスであったが、しかもそれは私の一生の運命のコースをまるで変えたかも知れないような危機的なものであった。

時子の家は十日市にある旧家で、長者らしい寛裕と気品とのある美しい家庭であった。時子の父は日蓮教徒で信心深く、母はまれに見る善良な人であった。姉妹二人あって、妹娘が時子であった。二人とも美しかった。姉娘はおっとりとして、妹娘は利発であった。姉娘には婿養子があり、その人は遊び半分に私の中学の先生をしていた。