Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

Lisez 光り合ういのち (ひかりあういのち) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 439 caractères · 263 écrans

Aozora Bunko

それも一生を通じて数える程しかなかった。それで父の叱責には非常に権威があった。私を初め姉妹たちは父が甘いので嘗めていたが、父を尊敬していた。わがままはしても、同胞の誰でも父を侮ったり、悪く言うことを許さなかった。どうも美しいところがあった。だから父にとって家庭は文字通り慰安の巣であった。そんなわけで子供たちが美しい着物をつけ、派手になって、我儘してもついついそのままになって行ったのであった。

私は父の三十七の時に生れた子だが、父にも母にも色めいた波風はひとつも起らなかった。それだのに、子供たちにはどうしたわけか恋愛のアフェアと障りが多かった。

長女の豊子姉は際立った性格者で、私に強い印象と影響とを残した。彼女は美しく派手な性格で、我儘者であった。そしてどうしたわけか強気であった。しかし何とも言えない魅力を持っていた。彼女は非常なおめかし屋で念入にお化粧した。その豊麗な、陽気な姿が店頭にあると店は明るかった。彼女は商売が好きで、そして上手でもあった。人と交際することが好きだった。しかし好き嫌いは非常に強く、それにはしっかりした理由があった。癇癪持ちだったが、その怒る動機にいつも面白いところがあった。