Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とうせいかつしゃ

党生活者

小林 多喜二

Lisez 党生活者 (とうせいかつしゃ) de 小林 多喜二 (こばやしたきじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 65 537 caractères · 130 écrans

Aozora Bunko

に気を配らなければならなかった。下宿の人に、上の人はどうも変な人だとか、何をしている人だろうか、など思われることは何よりも避けなければならない事だった。今獄中で闘争している同志Hは料理屋、喫茶店、床屋、お湯屋などに写真を廻わされるような、私達とは比べものにならない追及のさ中を活動するために、或る時は下宿の人を帝劇に連れて行ってやったりしている。それと同時に私達は又「世の人並に」意味のない世話話をしたり、お愛そを云うことが出来なければならない。が、そういうことになると私はこの上もなく下手なので随分弱った。この頃では幾分慣れては来ているが……。

私は「やア、何アに、少しですよ。」と、おばさんに云って、云ってしまってから赤くなっていた。どうも駄目だ。

原稿用紙で精々二枚か二枚半の分量のものだったが、昼の仕事をやって来てから書くのでは、楽な仕事ではなかった。十円の手当のバク露のことをようやく書き終ると、もう七時を過ぎていた。私はその間何べんも手拭でゴシ/\顔中をこすった。原稿の仕事をやると、汗をかくのだ。書き終えた原稿を封筒に入れ、表を出鱈目な女名前にして、ラヴ・レターに仕立て、七時四十分に家を出た。