Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふゆのはなび
冬の花火
Lisez 冬の花火 (ふゆのはなび) de Dazai Osamu (太宰 治) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 986 caractères · 44 écrans
(語調をかえて)あたらしい鱈のようですけど、鱈ちりになさいますか?
(伝兵衛) 酒は、まだあるか。
(あさ)(やはり障子の蔭から)ええ、まだ少しございますでしょう。
(伝兵衛) それじゃ晩は、鱈ちりで一ぱいという事にしようか。
(数枝) あたしも、そうしよう。
(伝兵衛)(抑制を忘れ、ついに大声を発する)馬鹿野郎! どこまでお前は、ふざけやがって、(立ち上りかけ、また腰をおろして)真人間になれ!
睦子、火のついたように泣き出し、数枝の懐にしがみつく。数枝は、冷然たり。
(伝兵衛) お前ひとりのために、お前ひとりのために、この家が、お前ひとりのために、どれだけ、(何か呟きながら、泣き出す)
数枝、睦子を抱いたまま静かに立って、奥の階段のほうへ行く。
(伝兵衛)(猛然と立ち上って)待て!
(あさ)(台所から走り出て、伝兵衛を抑え)まあ、お父さん、何をなさる。
(伝兵衛) 殴らなくちゃいけねえ。正気にかえるまで殴らなくちゃいけねえ。
数枝、振り向きもせず、泣き叫ぶ睦子を抱いて、階段をのぼりはじめる。和服の裾から白いストッキングをはいているのが見える。
伝兵衛、あがく。あさ、必死にとどめる。