Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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れっきょうかんしのちゅうしんにあるにほん

列強環視の中心に在る日本

大隈 重信

Lisez 列強環視の中心に在る日本 (れっきょうかんしのちゅうしんにあるにほん) de 大隈 重信 (おおくましげのぶ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 124 caractères · 10 écrans

Aozora Bunko

この自負心と自負心とが衝突して、両々相下らざるの結果、ついに今日の如き、漠々三閲年、なお結んで解けざるの戦雲を捲き起したでないか。

否、独り独と英とのみではない。露西亜人はスラヴ民族を以て優秀なりと認むれば、仏蘭西人は拉典民族を以て優秀なりと認める。而して、皆相持して下らぬ。即ち、其処に禍機が潜伏するのである。否、独り英、独、露、仏のみとは言わぬ。茫々たる三千年の歴史が、一々これを実証している。一時、猶太王国に全盛を誇りしイスラエル文明は如何になったか。一時、羅馬帝国に全盛を誇りしラテン文明は如何であったか。皆自ら高しとして、他を学ぶを知らざるの結果は極めて保守的に傾き、従って時勢の進歩に後れて、ことごとく衰亡し去るの已む無きに至ったではないか。

吾人は、幸いにかかる固陋なる迷路を走ることを為さず、東西文明の調和に勉めて来た結果、能く覆没の難より免れて今日の地位にまで国運を導いたのである。そして、その基を為すものは、実に先帝のご聡明と大御英断に因るのである。しかしながら、百里を行く者は九十里を以て半ばとなすとの戒めもある如く、吾人の前程はなお遼遠で、精神、物質、いずれの方面を見ても、その文明は未だ大いに誇るに足るものあるなく、その素質を論ずれば、将来、大いにその泰西文明と角逐してその右に出ずるを得べき力