Classiques japonais avec furigana
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はつたびのだいぼさつれんれい
初旅の大菩薩連嶺
木暮 理太郎
Lisez 初旅の大菩薩連嶺 (はつたびのだいぼさつれんれい) de 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 508 caractères · 19 écrans
ハマイバならば日本全国の各地に亙って広く存在する名であって、ハマを射た場所であることを示すものである。ハマとは特殊の的のことで、之を射るに用いた弓矢をハマ弓ハマ矢と称し、後には単に男児の初正月を祝う飾物となってしまった。ハマは藁縄や藤蔓などを綰ねて作ったり、又は木で作ったりする。形は真丸で、大さは径三寸位から一尺に及ぶものもあったらしく、大さに従って相当な厚みがあり、中央に穴が明いていた、つまり輪なのである。それを転がすか投げ上げるかして動いている所を横から射止めるのである。私の子供の頃は、ハマ投げと称して、二組に分れた十三、四歳の子供の群が、樫の木で作った径三寸か三寸五分位の輪を投げて、それが非常な勢いで転走して来るのを手頃の棒で受け留めて投げ返し、一定の線から追い出された組を負とする極めて危険な遊びがあった。これなどは射ることが廃れてから思い付いた遊びであろう。
ハマイバという地名が平野に残っている例を私はあまり知らない、大抵山懐か丘陵に沿うた山村に限られているようである。近くは名栗川上流の名栗村、酒勾川中流の川村向原や内山村にもあるが、さりとて漸く二百米か、或は高くも四、五百米の丘上にあるのが普通で、此処のように千七百米を超えた山上にあることは稀有の例である。