Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

そうさくかのたいど

創作家の態度

夏目 漱石

Lisez 創作家の態度 (そうさくかのたいど) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 65 224 caractères · 128 écrans

Aozora Bunko

「あの男は芸者を受け出すために泥棒をしたそうです」「はあ、それも一つの事実さね」「誰さんは、ちっとも約束を守らないで困りますよ」「なるほどそれも一つの事実だね」――こう事実ずくめで、ひどい奴だとも感心な男だとも思わなかった日には、懐手をして、世の中を眺めているだけで、善にも移らないし、悪をも避けないし、壮挙をも企て得ないし、下劣をも恥じないし、花晨月夕の興も尽きはてようし、夫婦としても、朋友としても、親子としても、通用しない人間になるでしょう。

ここまで来て、気がついて見ると、客観、主観両方面の文学には妙な差違が籠っております。純乎として真のみをあとづけようとする文学に在っては、人間の自由意思を否定しております。たとえばここに甲があって、ある憤りの結果、乙を殺す。罪を恐れて逃げる。後悔して自殺する。と仮定すると、憤りが源因で人を殺して、人を殺したのが源因で、罪を恐れるようになって、それがまた源因になって、後悔して、後悔の結果ついに自殺した事になりますから、かくのごとく層々発展して来る因果の纏綿は皆自然の法則によってできたものと見なければなりません。