Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし

十二神貝十郎手柄話

国枝 史郎

Lisez 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 127 035 caractères · 254 écrans

Aozora Bunko

これには土人軍も辟易したが、ド、ド、ド、ドと一度に崩れを打ち、元来た方へ引き返したが、しかしすっかり逃げたのではなく、一時退却したまでである。

こなた二人はホッとしたが、さすがに体は疲労れていた。

「さてこれからどうしたものだ」こう云ったのはホーキン氏である。

「いずれすぐに盛り返して来よう。戦うより仕方がない」紋太夫は憮然として云った。

「さよう、戦うより仕方あるまい。敵は大勢味方は二人、とてもこっちに勝ち目はないな」ホーキン氏は暗然とした。

「そうばかりも云われない」紋太夫は故意と元気に、「世には天祐というものがある」

「俺はそんなものは認めない」ホーキン氏は冷ややかに、「それは憐れむべき迷信だ」

「いやいや決して迷信ではない。日本には沢山例がある」

「いや迷信だ。非科学だ。合理的とは認められぬ」

「西洋流の解釈だな」

「そうして正しい解釈だ」

「しかしそいつはまだ解らぬ。……や、来た来た盛り返して来たぞ。議論をしている暇はない」

「うん、来たな。サア戦争だ」

二人はそこで以前のように前後の敵に向かうことにした。

衆を頼んだオンコッコ軍はひたひたと紋太夫へ攻め寄せる。