Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じゅうはちじのおんがくよく

十八時の音楽浴

海野 十三

Lisez 十八時の音楽浴 (じゅうはちじのおんがくよく) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 103 941 caractères · 210 écrans

Aozora Bunko

「うむ。そいつはよくわかっている。わしに何らの他意のないことはお前もよく知っているじゃないか」

そういうと、女大臣はにわかに眼を細くして、おもはゆげに顔を赭らめた。

部屋の隅ではペンがひとりでにがりきっていた。

「なんだ、面白くもない。バラの奴は人造人間を愛してやがるし、女大臣はミルキ閣下と密通していたんだ。それじゃあ俺も遠慮することはなかった。俺と仲のいい靴工ポールの奴は身体を女性に直しやがったが、あれは俺と一緒になりたくてそうしたのにちがいない。よオし、これから行って本気で話をつけてこようや」

9

その翌朝のことだった。

ミルキ閣下と女大臣アサリはお揃いの朝食をとっていた。

女大臣は寝衣を着ていたのに、ミルキ閣下は外出服をつけていた。

「閣下は昨夜ふけて寝床から抜けてゆかれましたね。おかくしになってもだめよ。一体何処へ行ってらしたのです」

「イヤなにちょっと、その……」

「いくらお隠しになっても駄目ですのよ。わたしの部下が、さっき閣下をアリシア区附近でお見かけしたといっていましたよ」

「アリシア区で見かけたというのかい、このわしを」

ミルキ閣下は愕きの目をみはった。