Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
じゅうねんのおもいで
十年の思い出
宮本 百合子
Lisez 十年の思い出 (じゅうねんのおもいで) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 123 caractères · 7 écrans
これが大正五年の『中央公論』で、引つづいてぽつぽつ外国へ行くまでに六つ位発表したと思います。どれもなかり枚数の多いもので、殆んど『中央公論』が主でしたが、中には『東京日日新聞』に載せた「三郎爺」などというのもありました。
「三郎爺」は軽いユーモアの味を持たせようとして、それがちっとも現れていないようなところがあって、処女作と一緒に今でも思い出して、何だか可愛らしい気がします。
それからたしか大正八年に米国へ行ったのでした。行く時は父や、父の知人と一緒でしたが、向うへ着いてからは一人残って寄宿舎へ入りました。そして、見たり聞いたり、遊んでばかりいて、勉強なんて少しもしませんでした。あちらにはまる一年位いただけですが、それからずっと、日本へ帰ってからも、全体で四五年は仕事らしいこともしませんでした。別段怠けていたというのではありませんが、家庭を持つと、女の人はどうしても、生活が二つに分かれることはまぬがれないようです。そのために力の入れ方が鈍って、自然弱められるのでしょう。私の知っているどの女の方にも、そういうところがあります。野上さん(彌生子)などにしても、もっと仕事のお出来になる筈の方なのに、やはり子供の世話や、家庭のことに、半ばはとられて、ただ、仕事の方により力の重心の傾く場合と、家事の方に傾く場合とは