Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なんとうたん
南島譚
Lisez 南島譚 (なんとうたん) de Nakajima Atsushi (中島 敦) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 935 caractères · 18 écrans
どうした、大変弱ってるようじゃないか、と言えば、病気が悪いと答え、実は其の事でお願があるのですと言った。老人は半年程前から酷く弱って来、咽喉が詰まるようで呼吸が苦しいので、パラオ病院に通っている。しかし、一向に治りそうもない。いっそパラオ病院をやめてレンゲさんの所へ行ったらどうだろうと思うのだが、と老人は言った。レンゲというのは独逸人で長くオギワル村に住んでいる宣教師だが、中々教養のある男で、それに相当医薬の道にも通じていたらしい。時々島民の病人を診ては薬を与えている中に、其の評判がパラオ土民の間に高くなり、パラオ病院よりも良く治ると本気で信じている島民も少くなかった。マルクープ老人はパラオ病院に見切をつけて、此のレンゲ師の所へ診て貰いに行きたいのである。「しかし」と爺さんは言う。「パラオ病院は役所の病院だから、勝手に其処をやめてレンゲさんの所へ行ったら、院長さんにも怒られるし、警務の人にも怒られる。(まさかそんな事はあるまいと私は笑ったが、爺さんは頑固にそう信じていた)それで先生は(と私のことを言って)院長さんとコンパニイ(友達)だから、どうか院長さんの所へ行って巧く話して、私がレンゲさんの所へ行くことを許して貰って下さい」