Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なんきょくのかいじ

南極の怪事

押川 春浪

Lisez 南極の怪事 (なんきょくのかいじ) de 押川 春浪 (おしかわしゅんろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 508 caractères · 33 écrans

Aozora Bunko

甲板との間にただ一個ある昇降口めざして走りゆくに、その途々余は甲板上に起る異様なる叫び声と、人々の激しく乱れ騒ぐ足音とを聴けり、されどかかる叫声とかかる足音とは、船が暗礁に乗りあげし時など、常に起る事なれば格別怪しみもせず、やがて船内より甲板上に出ずる梯子に達し、その梯子を昇るも夢中にて、昇降口よりヒョイと甲板上に顔を現わせしが、その時余の驚愕はいかばかりなりしぞ。空には断雲の飛ぶ事矢のごとく、船は今想像もできぬほどの速力をもって、狂風に吹かれ怒濤を浴びつつ走りいるなり、されど余の驚きしはその事にあらず、見よ! 見よ! 断雲の絶間より、幽霊火のごとき星の照らす甲板上には、今しも一団の黒影入り乱れて闘いおるなり、人数およそ二十人ばかり、我が帆船の水夫のみにはあらず、オオ、これ何事ぞ! 何事ぞ! 船は決して暗礁に衝突せしにあらず、先刻何物にか衝突せし響きの聴えしは、これ海賊船がわが船に乗りかけしなり、日の入るころ水天一髪の彼方はるかに、一点の怪しき黒影見えしは、あれこそ恐るべき海賊船なりしならん、今しも海賊はわが船の甲板に乱れ入り、その数およそ十四五人、手に手に兇刃を閃めかして、本船の船長初め七人の水夫を取りかこみ、斬って斬って斬りまくる、血は飛んで瀑布のごとく、見る