Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんどくこう

単独行

加藤 文太郎

Lisez 単独行 (たんどくこう) de 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 799 caractères · 222 écrans

Aozora Bunko

槍から双六岳および笠ヶ岳往復

また下の方は一日の快晴で雪がばりばりのクラストになっていて、スキーの下手な僕は滑っているときより転んでいるときの方が長かった。谷を下り切ってからも室堂までは時間がかかった。それでも天候がよかったのでひどい目にも遭わず、実に幸運だった。劔岳へ登るのに長次郎谷を往復すれば最も簡単だ。しかし雪崩については充分注意をしなければならぬ。しかもこのルートによる登頂は価値が少なくない。我々はわざわざ劒岳までスキーに行くのではないから、やっぱり尾根を行きたい。二月の終りにもなると天候が真冬とは違ってくる。僕のいた二月二十二日から、三月三日までのあいだに九十時間もつづいて荒れたことがある。そのかわり完全に二日間快晴になったこともあった。温度はかつて知らないほど低いのを計った。雄山の頂上で午前十一時だったのに零下二十一度にも下った。真冬より三月頃の方が温度の上下が烈しいに違いない。しかし室堂は去年の正月とは比較にならぬほど暖かだった。これは積雪量と室堂の埋り方によるものだろう。

(一九三一・五)

槍から双六岳および笠ヶ岳往復

昭和七年二月十日 晴 六・〇〇槍肩 一一・〇〇樅沢岳 〇・〇〇双六岳 一・〇〇樅沢岳 六・〇〇抜戸岳 八・〇〇笠ヶ岳―九・〇〇―一〇・〇〇笠ヶ岳―抜戸岳間のコル 二月十一日 曇―雪 〇・〇〇―一・〇〇抜戸岳