Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
らんとうばのてんにょ
卵塔場の天女
泉 鏡花
Lisez 卵塔場の天女 (らんとうばのてんにょ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 47 251 caractères · 94 écrans
「こうばく蟹いらんかねえ、こうばく蟹買っとくなあ。」
こう言うのを、爪は白し紅白か。聞けば、その脚の細さ、みどころと云ってはいくらもない、腹に真紫の粒々の子が満ちて、甲を剥がすと、朱色の瑪瑙のごとき子がある。それが美味なのだという。(子をば食う蟹)か、と考えた。……女が売るだけにこれは不躾だった。香箱蟹だそうである。ことりと甲で蓋をしていかにも似ている。名の優しい香箱を売る姉さんだが、悪く値切ろうものなら泡のごとく毒を噴く。
びしゃびしゃ、茣蓙を着て並んで、砂つきの小鰯のぴかりと光るのを売る姉えも同じで、
「おほほだ、そんな値なら私が食う。」
と、横啣えにペロリと舐める。
「活きものだ。活きものだ。」
どこも魚市は気が強い。――私は見ていたが――妙なもので、ここで鯨を売ればといっても、山車に載せて裃で曳きもしまいし、あの、おいらんと渾名のある海豚を売ればといって、身を切って客に抱かせもしないであろうが、飯蛸なぞもそうである……栄螺、黄螺、生の馬刀貝などというと、張出した軒並を引込んで、異に薄暗い軒下の穴から、こう覗く。客も覗く。……
つま屋と名づくるのが、また不思議に貝蛸の小店に並んでいて、防風芹、生海苔、松露、菊の花弁。