Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
らんとうばのてんにょ
卵塔場の天女
泉 鏡花
Lisez 卵塔場の天女 (らんとうばのてんにょ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 47 251 caractères · 94 écrans
「それはお忙しい事は知れているけれど。」
「大して忙しい事もないんだがね。名も顔も知らない御亭主のある細君の許へは、うっかり返事は出せないよ。誰も別に悪戯をするとも思わないけれど、第一代筆だろう。きみだか何だか分りやしない。何人に断って、俺の妻と手紙の遣取をする。一応主人たるべきものに挨拶をしろ! 遣兼ねやしない……地方は煩いからな。」
「煩いぐらいで……こんなに私が思うているものを、それに、そんな、そんな内の人ではないのです。」
「そりゃ何より結構だ。……そうかい、いやに曲けてもいず、きみに邪慳でもないのだね。」
「ただ……困ってはいるけれどね、――何にしたかて、兄妹ですもの。」
私は酌をうけながら、ふと雪代の顔を見た。美しい人は頷くように一重瞼を寂しく伏せた。
「何だか、縁づいた総領の娘が、病気で帰っているんだって……」
「ええ、縁があって、一昨年十七で遣りましたがね、厄かねえ、秋のはじめから目を煩ろうて、ちょっと治らんもんですから、診てもらうと、トラホームやッて、……それでねえ。――あんさん煙管を貸してたあせ……今朝から御飯も欲しゅうない、気がせいてね、忘れて来た。