Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はんこう
反抗
豊島 与志雄
Lisez 反抗 (はんこう) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 121 caractères · 282 écrans
朝は遅くまで寝てることがあった。何をしても面白くなかった。勉強するのもつまらないような気がした。何を考えるともなくぼんやりしてると、いつのまにか保子の姿を思い浮べていた。次の瞬間には吉川の死のことを考えていた。そしてふと、隆吉が吉川と保子との子だったら……と空想した。
彼は自分で喫驚した。余りに馬鹿々々しかった。そしては、下らないことに頭を使うまいと努めた。けれども、意識して努めれば努めるほど、益々気持の上のこだわりが出来てきた。そして彼は、保子の温情を深く感謝し希求すると共に、一方では、保子の心に秘密な影を想像していった。それが自分でも妙に不安だった。
学校に出てもなんだかつまらなく、ノートを取ることにうんざりして、それかって友人との雑談にも気が進まなくて、彼は一人ぼんやり、池の縁の木蔭に屈み込むことが多かった。薄濁りのした水面には、朝日の光りが斜に落ちて、赤や黒の鯉の姿が、すーっと浮き出してはまた底の方へ消えていった。松を二三本のせた小鳥の影が、水の中二三尺位の深さかと思われる処に、影絵のように淡く映っていた。見るともなくそれに眼をつけている時、松の影がゆらゆらと動いて、油を流したように、保子の姿が水の面に漂った。