Classiques japonais avec furigana
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はんせいのぶんがくげんじものがたり
反省の文学源氏物語
折口 信夫
Lisez 反省の文学源氏物語 (はんせいのぶんがくげんじものがたり) de 折口 信夫 (おりくちしのぶ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 037 caractères · 16 écrans
或場合の結婚――内親王が貴族と結婚せられるという時は、其まま貴族の家へ客として行ってしまわれる。が、実は其貴族と結婚生活にお這入りになったのだ。そう言う形の降嫁式もあったのである。皇女である方が、皇后・中宮になられた場合、女源氏と称する訣もこれで訣るのだ。
光源氏を中心にして、こうした宮廷の女性や、又は貴族の婦人等が、それぞれいろんな形で触れ合ってゆく様子が、此物語に大きく繰り拡げられている。併、此物語の書こうとする主題は、そう言うところだけにある訣ではない。
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人によっては、光源氏を非常に不道徳な人間だと言うけれども、それは間違いである。人間は常に神に近づこうとして、様々な修行の過程を踏んでいるのであって、其ためには其過程過程が、省みる毎に、あやまちと見られるのである。始めから完全な人間ならば、其生活に向上のきざみはないが、普通の人間は、過ちを犯した事に対して厳しく反省して、次第に立派な人格を築いて来るのである。光源氏にはいろんな失策があるけれども、常に神に近づこうとする心は失っていない。此事はよく考えて見るがよい。近代の学者は、物事を皮相的にしか考えなかった訣ではないが、教えられて来た研究法が形式倫理以上に出なかった。