Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Lisez 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) de 三好 十郎 (みよしじゅうろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 257 544 caractères · 508 écrans

Aozora Bunko

と算える声、呻声。この二ツ目の声で仙太自分が打たれたようにウーンと唸って路上に突んのめってうつ伏してしまう。以下鞭打の響きごとに彼は自分の背に痛みを感じるようにうつ伏したまま身もだえをする)

鳥追 あっ! あっ! 見ちゃおれやしない。あれっ! 丈夫でもなさそうな人だのに。どうにかならないのかねえ! いくつだろう?

馬方 百叩きだて。しまいまで身体あ持つめえの。また、今度の叩きに廻っている手先の奴あ力がありそうだもんなあ。馬だ、まるで。なあ、全体がよくよく運の悪い人だぞ、仙衛ムてえ人は。いまどきこのせち辛えのに上納減らしの不服や相談打たねえお百姓なんど一人もいるもんじゃねえさ、そのうえに新田に竿入れやらかそうてんだものを。選りに選って御見廻りなんどに見っかるちうのが、よくよくのことじゃあ。始めから終えまで、運の悪いというもんはしようのねえこんだ。(その間も叩きは続いている)

鳥追 (時々たまらなくなって、三味線を抱えた手で眼を蔽うたりしながらも、恐い物見たさで見下ろしながら)あっ! あれっ! おや、どうしたんだろ?

馬方 気い取失うたのよ。ああして水ぶっかけて正気に戻してからまたやるんだて。