Classiques japonais avec furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lisez 古句を観る (こくをみる) de 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 028 caractères · 333 écrans
秋
この句にはそんな因縁はない。ただ蜘蛛の糸が蓮の巻葉にかかっている。その巻葉があたかも今開こうとしている、というので、「蜘のい」なるものに時間が含まれていないため、下の「ひらき時」という言葉と格別照応するものがないように思われるが、開こうとする蓮の巻葉に蜘蛛の糸がかかっている、というだけの意と解すべきであろう。この辺の表現はやはり元禄流に、大まかに出来上っているのかも知れない。
秋
深爪に風のさはるや今朝の秋 木因
子供の時分爪を剪るに当って、よく深爪を取るな、と注意された。堅い爪に掩われた肉は、外のところのように皮が厚くないから、ちょっとしたことでも直ぐこたえる。これは爪を深く剪り過ぎたあとに風がさわる、という微妙な触感を捉えたのである。
「さはる」という言葉は、あまり巧な表現でもないが、この場合他に適当な言葉もなさそうに思う。そういうこまかい触感も、夏から秋への替り目だけに、特に感じやすいところがある。この間の消息はこれだけの事実から直に感得すべく、文字を以て説くことはかえってむずかしい。
はつ秋や青葉に見ゆる風の色 巨扇
句としてはむしろ平凡な部に属するであろう。