Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Lisez 古句を観る (こくをみる) de 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 028 caractères · 333 écrans

Aozora Bunko

「罔両」は「カゲボウシ」とよむのであろう。秋天の下に釣する人の影法師を描いただけの句で、今の人から見たら大まかに過ぎるかも知れない。しかし徐にこの句を再誦三誦して見ると、何となく棄て難いものがある。無心に釣を垂れている人の影法師は、春日でも面白くなし、冬日でも工合が悪い。夏の炎天ではなおいけない。ただ一個の影法師を描いただけで、或うらさびしさを感ぜしむるのは、天地にわたる秋の気の力である。何の背景もなしに或空気を描き出すのは、こういう大まかな句の一特長とも見ることが出来る。

妹がすむたばこの花の垣根かな    春鴎

煙草の花は美しいものである。妹の垣根に煙草が高く伸びて、美しい花をつけているなどは材料が新しいのみならず、眺としても面白い。「妹が垣根三味線草の花咲きぬ」という蕪村の句は、実景であったかも知れぬが、妹と三味線とが縁のあるものだけに、殊更にこういう想を構えたかという疑も起る。煙草に至ってはそんな関係は何もない。極めて自然である。

煙草が官営になってから、もう四十年近くになるであろうか。煙草の製品が専売局以外にないのみならず、植えられた煙草の葉一枚といえども、いやしくも出来ないことになってしまった。