Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Lisez 古句を観る (こくをみる) de 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 028 caractères · 333 écrans

Aozora Bunko

七草や拍子こたへて竹ばやし    りん

というような閑寂な世界もある。

七種のついでにたゝく鳥の骨    薄月

というような、余興だか、実用だかわからぬこともあったのであろう。幾人も寄ってたたく中には、自らたたき馴れた先達があって、先ず範を示してこうやれという。その結果は、

七種の手本にも似ぬ拍子かな    車要

ということになって、新に笑を催すこともあったらしい。こういういろいろな句によって、その賑かさを想像するより外はないことを考えると、われわれの次の時代には餅搗の趣を解することがだんだん困難になるのも、またやむをえぬ順序になって来る。

薺を打つ板は元来きまったものがあったのであろうが、大勢の手に行渡るほどはないので、そこらにあり合せの板切でたたいている、というのが吏全の句意である。こういう先生は単に員に備るだけで、手本に似ぬ拍子をやる仲間だろうと思うが、それがまたかえって一座を賑かにするのであろう。

物の足らぬがちな家で、薺をたたくにもあり合せの板切ですまして置く、という簡素な趣を詠じたものと解されぬこともない。ただ薺打を賑やかなものとして考えると、及ばずながら板切を取って加わる方が、新春の趣にふさわしいような気もするのである。