Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lisez 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 558 caractères · 480 écrans

Aozora Bunko

「あたりまえだよ」

「ちくしょうッ。さあおもしろくなりやがったぞ。右門流もここまで行くとまったく神わざもんだね。お蘭しごきの下手人がかまぼこ屋たア、しゃれどころですよ。板を背負ってはりつけしおきとはこれいかにとね。ありますよ! ありますよ! ええ、あるんですとも! その横町を向こうへ曲がりゃ、江戸でも名代の伊豆屋ってえのがありますよ」

「買ってきな」

「へ……?」

「三枚ばかり買ってこいといってるんだよ」

「ね……!」

「何を感心しているんだ。うちのだんなは特別食い栄耀のおかただから、いちばん上等をくれろといってな、値段にかまわず飛びきり一品を買ってきなよ。それからついでに、あたりめ甘露煮、なんでもいいからおまえさんの口に合うようなものをいっしょにたんまり買って、酒も生一本を一升ばかり忘れずに求めてな、ほら、一両だ。これだけありゃたっぷりだろう」

「おどろいたな。ちょっと伺いますがね」

「なんだよ」

「なんしろ、陽気がこのとおりの木の芽どきなんだからね。ちょっと気になるんですが、まさかにぽうっときたんじゃござんすまいね」

「染めが違わあ。紅徳の江戸紫だっても、こんなに性のいい江戸前にゃ染まらねえんだ。