Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よしわらしんわ

吉原新話

泉 鏡花

Lisez 吉原新話 (よしわらしんわ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 37 157 caractères · 75 écrans

Aozora Bunko

その上、よく見ると、尻をこっちへ、向うむきに屈んで、何か言っている。

癩に棒打、喧嘩にもならんではないか。

(どこへ行くんだい、そして、)ッて聞いて見た。

(同じ処への、)

(吉原か。)

(さればい、それへ。)

とこう言う。

(何しに行くんだね。)

(取揚げに行く事よ。)

ああ、産婆か。道理で、と私は思った。今時そんなのは無いかも知れんが、昔の産婆さんにはこんな風なのが、よくあった。何だか、薄気味の悪いような、横柄で、傲慢で、人を舐めて、一切心得た様子をする、檀那寺の坊主、巫女などと同じ様子で、頼む人から一目置かれた、また本人二目も三目も置かせる気。昨日のその時なんか、九目という応接です。

なぜか、根性曲りの、邪慳な残酷なもののように、……絵を見てもそうだろう。産婦が屏風の裡で、生死の境、恍惚と弱果てた傍に、襷がけの裾端折か何かで、ぐなりとした嬰児を引掴んで、盥の上へぶら下げた処などは、腹を断割ったと言わないばかり、意地くねの悪い姑の人相を、一人で引受けた、という風なものだっけ。

吉原へ行くと云う、彼処等じゃ、成程頼みそうな昔の産婆だ、とその時、そう思ったから、……後で蔦屋の二階で、皆に話をする時も、フッとお三輪に、(どこかお産はあるか)って聞いたんだ。