Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きらこうずけのたちば

吉良上野の立場

菊池 寛

Lisez 吉良上野の立場 (きらこうずけのたちば) de 菊池 寛 (きくちかん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 369 caractères · 24 écrans

Aozora Bunko

「無理だ」

「勅使の御滞在が、十日だろう」

「そうだ」

「一日百両として、千両。前の時には日に四十両で済んでいるが、天和のときの慶長小判と今の鋳替小判とでは、金の値打が違っているし、それに諸式が上っているし……」

「御馳走の方も、だんだん贅沢になってきているし……」

「そうさ。出雲だって千二百両使っているのに、浅野が七百両じゃ……ざっと半分近いのでは、勅使に失礼に当るからなあ」

「困った」

「困ったな。急飛脚でも立てて、国元の大野か大石かに殿を説いてもらう法もあるが、大野は吝ん坊で、七百両説に大賛成であろうし、大石は仇名の通り昼行灯で、算盤珠のことで殿に進言するという柄ではないし……」

「困ったな。できるだけ切りつめて、目立たぬところは手を抜くより法はない」

「黙って家来に任しておいてもらいたいな、こんなことは」

「いくらか、こんなときにいつもの埋合せがつくくらいにな」

「悪くすると、自腹を切ることになるからな」

「そうだ!」

「とにかく、まず第一に伝奏屋敷の畳替えだ」二人は、接待についての細かな費用の計算を始めた。

三

殿中で高家月番、畠山民部大輔へ、