Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

どうきょにんかふう

同居人荷風

小西 茂也

Lisez 同居人荷風 (どうきょにんかふう) de 小西 茂也 (こにししげや) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 026 caractères · 17 écrans

Aozora Bunko

扶桑書房清水氏来る。先生曰く短篇集「勲章」のなかでは「靴」に一番自信あり。自分は二十代にはモーパッサンをエロ小説家と思いおりしが、彼の本領は「靴」的な虐げられし人間の描写にあると近頃は思いおれり。また曰く中村光夫氏より長生きせよとの手紙ありたりと苦笑す。

八月二十日。養子廃嫡の件につき千葉裁判所より召喚状ありたり。巡査三名来って本泥棒の犯人を明日取調べる旨を言い置く。先生欣ぶ。

八月廿二日。新潮社より先生の諸作を新潮文庫に入れたき旨の便りあり。先生曰く新潮社は明治の昔、新声社と号せしころ「夢の女」の紙型を他の書店に売られて迷惑せしことあり。且つ「新潮」は鴎外先生死去の際、悪口を書きし雑誌なり。先年山内義雄氏来ってクローデルへの献呈本を編むための原稿を自分に求めたるも、発行所新潮社なるゆえ断りたりと。

八月廿三日。今の夫婦喧嘩を先生聞けるにや、曰く自分は女を撲ったことなし。撲る前にこっちが寄りつかなくせしゆえ、撲る世話はなかりしと。妾はともかく女房は撲らねば教育出来なかるべし。鴎外先生も奥さんには手を焼き、役所に行かぬ日はぽかんとしておったる様子なれど、女房と終日顔つき合わせるのは誰にしても欝陶しきことなり。